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死ぬまでにしたい10のこと 

104-20101122
監督:イザベル・コヘット
『My Life Without Me』 (2003年 カナダ・スペイン)


雨の芝に裸足で立ち、びしょ濡れを体感するアン(サラ・ポーリー)。
17歳で恋をして、子供ができて結婚。19歳で二人目の子を出産。23歳の今は、母親の家のトレーラーハウスで失業中の夫と幼い娘二人と暮らし、清掃業で家族の生活を支える主婦。
彼女の人生は他人が羨むような路線じゃない。
それでも夫とは仲睦まじく、子どもたちに愛情を注ぐ姿は、若いながらもオトナの包容力ある女性に映る。

突然の腹痛に見舞われ、検査を受けた彼女に告げられる余命は「2ヶ月か、3ヶ月」。
時間を限られたアンの、死ぬまでにすること、したいことを実行する日々が始まる。

<先延ばしにしているいくつかのことを思う>

誰もが生を受けた瞬間から死に向かっているのに、余命を告げられていないだけで先延ばしにしていることが、わたしはある。今すぐやればいいことをやらないなんてことは日常茶飯事。手をつけようと思いつつ、やらずにいることもいくつかある。
そのうち、そのうち、生きてるうちに。正直、そう思っているのだ。

それでも、これまで生きてきたいくつかの瞬間には、「今、やらなきゃ!」と思い切ってしてきたこともある。自分を生きているからこそ外せない経験。チャレンジもあった。今もその途中にあることがいくつかあって、ときどき自分の覚悟が揺らいだりする。
振り返れば、やりたいことはほぼやってきた。でも、でもだ。置き去りにしている事柄も確かにあるのを自分で知っている。そのことを思い起こさずにはいられない。

冒頭、雨の芝に裸足で立ち、びしょ濡れを体感するシーン。
生きているから感じることを、いいことばかりじゃない、苦味を伴うことや痛みを持った悲しみも、そうでないことも、大事に感じとって生きたいと思った時期があったのを思い起こす。

アンがリストにした10のこと。
長生きしそうな中高年が、資産整理だの生前贈与の話をするのとはわけが違う。
母親として、妻として、娘として、女性としての願いと使命を率直に表しているのがいい。
リストの中には「それって妻としてどうなのよ?」とモラルを問われるかもしれない項目もあるが、それもありだと思う。

アンが家族に残すメッセージ。
幼い娘たちが誕生日を迎えるごとに贈るメッセージ。
自分を諦めている母親へのメッセージ。
覚悟と愛を活かし切った生の終え方は、一見、他人は羨まないであろうアンの人生路線と真逆に、羨ましい。

淡々とした作品が、時間が経つごとに、自分が先延ばしにしていることを思わせる。
少々ほったらかしにして潜めていた情熱が、少しずつ温度を上げていくのを感じる。

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