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マルホランド・ドライブ 

2-20110107
監督:デイヴィッド・リンチ
『Mulholland Dr.』
(2001年 アメリカ・フランス)


ハリウッドの街を一望できる道、マルホランドドライブ。
その夜道を走る車の中で、銃を突きつけられる黒髪の女(ローラ・ハリング)。
撃たれる間一髪のところで車は激しく追突される。

夢なのか回想なのか、フラッシュバックなのか。
不可解な映像に続くリンチ・ワールドが始まる。

静まった事故現場から一人這い出した彼女が眼下の街へ降りていく。
住宅街の植え込みに身を潜めていると、偶然にも、旅行に出て留守宅になろうとする見知らぬ老女の家を見つけて忍び込む。
身に起こった出来事のショックを癒すように、密かに他人の家で過ごしているところへ、老女の姪で女優志望のベティ(ナオミ・ワッツ)がやって来る。
出会った二人は、なぜか急速に親密になり、事故の謎を解明しにかかるのだが……。

<職人女優ナオミ・ワッツのガッツを観る>
デビッド・リンチですぐに浮かぶのが『ツイン・ピークス』。
『エレファント・マン』と『デューン/砂の惑星』も観ているけれど、あまりリンチ色の強い作品は未経験。
『ツイン・ピークス』もテレビで数回観たきりで、謎めいた奇妙感漂うところは好きなのだが、謎解きの世界に付き合いきれず投げ出してしまった。
で、今回の『マルホランド――』。
観始めて「あ、リンチさんだったの?!」という始末。
じつはリンチ作品とは知らず、ナオミ・ワッツが出ているので観る気になったのだ。

さて、謎解きワールド『マルホランド――』。
ちなみに、監督リンチさんによる10個のヒントはこちら↓
Wikiより抜粋)
・映画の冒頭に、特に注意を払うように。
 少なくとも2つの手がかりが、クレジットの前に現れている。
・赤いランプに注目せよ。
・アダム・ケシャーがオーディションを行っている映画のタイトルは?
 そのタイトルは再度誰かが言及するか?
・事故はひどいものだった。その事故が起きた場所に注目せよ。
・誰が鍵をくれたのか? なぜ?
・バスローブ、灰皿、コーヒーカップに注目せよ。
・クラブ・シレンシオで、彼女たちが感じたこと、気づいたこと、下した結論は?
・カミーラは才能のみで成功を勝ち取ったのか?
・Winkiesの裏にいる男の周囲で起きていることに注目せよ。
・ルース叔母さんはどこにいる?

せっかくのヒントを一つひとつ検証しながら、再度、観るに越したことはない。
現にヒントを前提にリンチ・ファンのマルホランド解釈をいくつか読んでみると、不可解の紐がするする解けて、そのように辻褄が合うのかと感心してしまう。
でも、監督インタビューの中でリンチさんはこうも仰っている。
「理屈抜きで、自分の直感や感性を働かせれば理解できる」と。
なので、あえてここは、ヒントなしで鑑賞した直後に浮かんだことを言わせてもらおう。

パラレル・ワールド!

でしょ、これ?!

いくつも平行して進む現実の軸。
軸が違(たが)えば、それぞれの役柄や立場は微妙に交錯しながらずれていく。
あの彼女は、あっちの彼女になり、わたしはあの人のポジションになり、現実世界は微妙な変化を伴って形づくられる。
間取りの似た部屋を交換するみたいに、似通った風景のところどころが変わり、全体の整合をとるにはパズルのピースを嵌め変えなくちゃならなくて……。
そんな感覚を映像で見せられた印象である。

ともあれ、ナオミ・ワッツにとっては主役に抜擢された作品。
職人的女優魂を込めて、多様な表情・演技を見せている。
希望のオーラを放つ若い女優志望の顔。
浮かばれない端役女優の顔。
泣いたり脱いだりレズったり。
とくにハッとさせるのが、劇中のオーディションで見せる演技。
職人気質の力量をあそこで解放したのではないか、と思わせる。

職人女優の真面目なガッツを、大監督リンチさんが大きな器で受けとめ開かせた。
そういう暖かさを勝手に感じてみたりする、ナオミ・ワッツの注目すべき作品である。

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これまで観たナオミ・ワッツが出ている作品はこちら↓。
娼婦ベロニカ [DVD] 娼婦ベロニカ  21グラム (初回出荷限定価格) [DVD] 21グラム
キング・コング 通常版 [DVD] キング・コング  イースタン・プロミス [DVD] イースタン・プロミス
ファニーゲームU.S.A. [DVD] ファニーゲームU.S.A.
ザ・バンク 堕ちた巨像 コレクターズ・エディション [DVD] ザ・バンク 堕ちた巨像
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